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超音波を使った治療法 − 骨折を治すために

一般的な骨折治療は、整復、固定後は骨が自然に修復されるのを待つというものです。
しかし最近になって、超音波が骨の癒合を促進されることがわかり、治療器として応用されるようになりました。一日20分、治療器を骨折部にあてるだけで、前腕の骨の場合で約37日、すねの骨で約58日、骨が癒合するまでの日数が短縮したという報告もあります。

超音波骨折治療法は自宅で行う治療法

超音波治療法は、病院から治療器を借りて自宅で行う治療です。
骨折部位に毎日一定時間(20分)、治療器を患部にあてるだけなので、痛みや違和感を感じることもありません。

超音波で骨折が早く治る理由

超音波骨折治療法は、低出力超音波パルス(LIPUS)という弱い超音波を利用しています。
LIPUSは、これまで医療で使われてきた超音波とはまったく異なります。大きな特徴は、非常に微弱な超音波を、幹部に断続的にあてることです。具体的には、1万分の2秒あてて1万分の8秒休止するというサイクルです。
連続的にではなく、断続的に細胞を刺激することで、骨の癒合が促進されると考えられています。

治りにくい骨折ほど、超音波骨折治療法は有効

治癒にかかる期間が、一般的な骨折にくらべて長引くことを「難治化」といいます。
骨折部のずれが大きい場合や、周辺の筋肉や靱帯などが損傷している場合、
細菌感染がある場合、糖尿病などの合併症がある場合、高齢者、喫煙者などは、難治化する傾向があります。
超音波骨折治療法は、難治化のリスクの高い骨折に対しても有効です。
むしろふつうの骨折より難治化のリスクの高い骨折でより高い効果が期待できます。

超音波骨折治療法のメリット

早い段階から超音波骨折治療法を行えば、骨の癒合も早く進む可能性は高いといえます。骨折が早く治れば、職場や学校への復帰、日常生活への復帰、スポーツの再開なども早期に実現できます。
また、治療期間が短くなることは医療費の抑制にもつながります。
このような理由からも、骨折の積極的な治療である超音波骨折治療法が注目されています。

超音波骨折治療法が使える骨折とは

超音波骨折治療法は2008年4月から、「四肢(手足を含む)の開放骨折と粉砕骨折で、観血的手術を行った場合」に、医療保険が使えるようになっています。また、「四肢(手足を含む)の単純な皮下骨折で観血的手術を行った場合」(つまり、開放骨折と粉砕骨折でない骨折)について、先進医療の対象になっています。

先進医療とは、先進的な医療技術を、将来、医療保険の適用とするかどうかを検討するために、保健医療と併用して行えるようにしたものです。先進医療にかかる費用のみ全額自己負担となります。

先進医療が受けられる医療施設とは

先進医療は、医療技術ごとに行える施設の基準が定められており、その基準を満たす医療施設が届出を行って実施しています(届出を行っていない医療機関では実施できません)。
超音波骨折治療法の先進医療届出施設は、全国に200以上あります(2011年3月現在)。

超音波骨折治療法の先進医療届出施設は、厚生労働省の「先進医療を実施している医療機関の一覧(49 超音波骨折治療法)」をごらんください。

超音波骨折治療法を希望される方は、担当医とよくご相談ください。

こんなときは十分にケアを

同じ部位、同じ程度の骨折であっても、骨が癒合するスピードは異なります。
一般的な個人差のほかに、明らかに回復に影響する要因がいくつかあります。骨の癒合を遅らせないために自分でコントロールできるのは、禁煙と糖尿病の治療を行うことです。

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